こんにちは。Joanです。
3年前、妊娠5ヶ月でマレーシアに来た時は、妊娠・出産関連の情報が少なくて
病院やドクターを選ぶにも一苦労でした。
友人も知人もいなかった私が、病院を探す手段はインターネットの情報のみ。
私が出産したのも2017年と少し前にはなりますが、参考にしていただけると幸いです。
【追記】2020年1月、第2子を出産しました!≫≫マレーシアで出産!パンタイホスピタルでの出産体験記【2020年1月】
マレーシアで出産できる病院を探す
まずは病院を決める
クアラルンプール近郊には公立・私立ともに総合病院が多数ありますが、
出産ができて、日本語通訳さんがいる病院の情報を調べてみると、出てくるのはだいたいこの3つ。
- パンタイホスピタル(Pantai Hospital Kuala Lumpur)
- グレンイーグルス(Gleneagles Hospital)
- プリンスコート(Prince Court Medical Center)
とりあえず、家からいちばん近いパンタイホスピタルに電話をしました。
が、しかし…
ガーン。当時は通訳さんが1名しかいなかったので仕方ないですね。(今は3名います)
他の病院に行くことも考えましたが、なんとなくパンタイホスピタルに決めました。
ドクターを決める
病院が決まったら、次はドクター選びです。
数少ない古めの情報の中から、日本人も多く診ているドクターとの情報を得てDr.Kiren(ドクターキレン)のアポイントをとりました。
結果、とても良いドクターで本当によかった!
マレーシアでの妊婦検診
私の場合、パンタイホスピタルでの初診が妊娠17週でした。
日本の病院で紹介状(日本語)をもらっていたので、それまでの妊婦検診の結果や初期の血液検査などのレポートを提出し、通訳さんがいる時に内容を伝えてもらいました。
妊婦検診の内容
基本的には日本と同じです。
- 体重測定
- 血圧測定
- 尿検査(尿糖と尿タンパクのチェック)
- 問診
- エコー
日本だと看護師さんが足首を押してむくみのチェックをすると思いますが、こちらではやりません。
子宮底長の測定もありません。
妊婦検診のペース
経過が順調だったこともあり、妊娠28週までは4週に1回、28週〜38週までは2週間に1回、それ以降は1週間に1回の検診ペースになりました。
日本だと妊娠24週以降は2週間に1回の検診になりますが、マレーシアでは経過に合わせて個別でスケジュールを組むのが一般的とのこと。
妊婦検診の料金
基本的には、診察料+エコー+病院の管理手数料含め1回の検診でRM220〜RM300ほど。
診察のほかに、何かしらの検査をした場合は料金が上乗せになります。具体的な内容はこちら↓(内訳が書かれたレシートが手元にないので概算です。)
妊娠21週
投薬(おりものの量が多いと自己申告しました)=RM80
妊娠28週
糖負荷検査=RM220
妊娠36週、38週
NST(胎児の心拍と子宮の張りをチェック)=RM240
36週(臨月)以降の検診内容
妊娠36週
妊娠36週になると、ドクターから出産についてのお話がありました。
今のところギリギリいけそうだけど、時間がかかると思うし無痛分娩の方がいいと思うけどどうする?
ドクター曰く、頭囲が35cmを超えると普通分娩が難しく帝王切開になることが多いとのこと。
たぶん大丈夫だと思うけど。
出産にかかる費用を聞くと、RM8000前後とのことでした。(無痛分娩+個室で入院)
ということで、産科病棟への紹介レター(Approval letter)をもらって終了。
妊娠38週
前回の検診時と状況は特に変わらず。
ただ、この時点で赤ちゃんの頭囲34cmを超えていました。
予定日超えるとかなりの確率で帝王切開になりそうね。
私としては、この時点で帝王切開の覚悟が決まっていたのですが、1週間様子を見ることに。
妊娠39週
状況は変わらず。
予定日を超えるのは良くないとのことで、促進剤を使って計画分娩することに。
この日は金曜日で、2日後の日曜の夜(40週0日)から入院して月曜日に出産する予定が決まりました。
パンタイホスピタルでの入院生活
1日目
出産を翌日に控えて、最後の晩餐を楽しんだあとにApproval letterを持って産科病棟へ。
助産師さんから
- 現在の体重
- 身長
- 飲んでいる薬やサプリ
- ドクターからの特別な指示があるか
などなど…あれこれインタビューを受けました。
次に入院・出産に関する書類にサインをして、デポジットをRM5000支払って手続き完了。
そしてNSTを1時間以上やるも、まだ生まれる気配はないとのことで陣痛促進剤(錠剤)を投入して入院1日目が終わりました。
2日目(出産当日)
夜中に陣痛らしき痛みで何度も目が覚めるものの、まだまだ我慢できるレベル。
朝8:00 ドクターによる内診(激痛)のあと陣痛促進剤を追加投入。
この時はまだ余裕だったので朝ごはんもしっかり食べて夫と病院内を散歩。
階段を上ったり下りたりを繰り返しているうちに、陣痛が…。
部屋に戻ってから出産までは、定期的に助産師さんによる内診がありました。
13:00すぎ 再びドクターによる内診。
我慢できなくなったらエピ入れるからスタッフに言ってね!
※エピ=epidural(硬膜外麻酔)
15:00 限界を迎えたので麻酔科のドクターを呼んでもらいましたが、待てど暮せどドクターが来ない!
スタッフにまだ?と聞くも「on the way(今向かってる)」とのこと。
(on the wayと言っている人が全然来ないのは、マレーシアあるある)
16:20 来るはずだったドクターが急に来れなくなって、別のドクターを呼んでます。
あと10分で着くのでもう少しです!とスタッフ。
17:00 麻酔科ドクターがついに到着!
(ものすごい笑顔でsorry〜と言いいながら登場)
いろいろ質問されるも、痛すぎて答えられません。
そしてすぐに硬膜外麻酔の処置をしてもらい、痛みから解放されたのでした。
17:30 ドクターによる人工破水。
19:30 ドクターの内診。子宮口の開きが不十分で、赤ちゃんのポジションも良くないとのことで緊急帝王切開での出産が決定。
20:18 無事に息子が誕生しました!
緊急帝王切開ではありましたが、夫も立ち会うことができました。
夫は私の顔の横に座っての立会いだったのですが、手術の一部始終をその目で見たらしいです。
え!ちょっと、感想…それだけ?
手術室での写真撮影もOKで、まだ開腹状態にもかかわらず初の家族写真を撮ってもらったり、
手術終盤で、役目をほぼ終えた麻酔科ドクターが誰かとメール交換しはじめ、ピロリン!ピロリン!と着信音が鳴り響いたり…
なんだか自由な空間でリラックスできました。
手術が終わり、1時間ほどのダウンタイムを取って病室へ戻り長い長い1日が終了。
3日目
痛み止め・化膿止めの薬を飲んでいたのと、硬膜外麻酔も入れたままだったので特に痛みを感じることもなく過ごしていました。
朝になってドクターの診察があり、食事の許可がでました。
術後1食目に指定されたのは、milo(ミロ)とおかゆ。
それ以降は普通食でいいとのこと。
息子は新生児室で預かってもらっていましたが、授乳の時間になると看護師さんが部屋まで連れてきてくれます。
出産翌日には個別で母乳指導がありました。
ただ、この指導員がキツかった!
(わたしの産後のホルモンバランスの関係もあると思いますが…。)
初対面でいきなり、母乳育児のことはちゃんと勉強したのか?何で勉強したの?本?インターネット?母乳育児がなぜ大切かわかってるのか?マッサージのやり方は知ってるか?など…
とにかく高圧的でムカつきました。笑
質問攻めにあい、出産の翌朝から疲れました。(別の指導員の方は親切にいろいろ教えてくれました)
4日目
朝にドクターの診察があり、明日には硬膜外麻酔を外すから退院できるとのことでした。
ちなみに、マレーシアでは普通分娩だと2泊、帝王切開だと3泊の入院が一般的です。
同じ頃、息子の黄疸治療が始まったところだったので、翌日の退院はたぶん無理…!
5日目
ドクターの診察後、硬膜外麻酔を外してもらい正式に退院の許可がでました。
一方の息子は、まだ治療が必要とのことで一緒に延泊することに。(搾乳して届けてくれればママは退院してもいいよ!と言われましたが)
6日目
息子、黄疸の症状は改善されましたが、生まれてから体重が10%ほど減っているので少し心配とのこと。
担当の母乳指導員がイヤだから帰りたい!と話したところ、息子がミルクを飲めるか確認できたらOKという話になりました。
驚いたのが、ミルクを飲ませるための書類にサインが必要だったこと。
理由を聞くと「母乳を飲まなくなる子もいるから」とのことで、よくわかりませんが早く帰りたかったのでサインをしました。
数時間後、息子にも退院許可が出て無事退院となりました。
入院時の持ちもの
パンタイホスピタルではアメニティなどの用意がないので、身の回りの物は一通り持参したほうがいいと思います。
- Approval letter
- 両親のパスポート
- デポジット(普通分娩はRM5000、帝王切開はRM10000)
- タオル
- 歯ブラシセット
- おふろセット
- ドライヤー
- 化粧品
- ティッシュ
- ナプキン
- 下着
- パジャマ
- 部屋用のサンダル
- 退院時に着る服(自分と赤ちゃんの分)
- おむつ&おしりふき
- 赤ちゃんのおくるみ
赤ちゃんのおむつ&おしりふきは病院で用意してくれますが、たまにストックがなかったりするので念のため持っていたほうがいいです。
マレーシアで買える出産関連&ベビーグッズはこちら▼
パンタイホスピタル入院・出産にかかった費用
合計5泊すべて個室の入院で、無痛分娩からの緊急帝王切開、息子の黄疸治療費などすべて含めてRM23000ほどかかりました。
出産が夜になって時間外の課金もあり、この金額になりました。
保険会社にレシートを提出してしまったので、ザックリでごめんなさい。
最初に聞いていた金額より大幅に上回ってしまいましたが、無事に生まれてきてくれたので良しとしましょう。
おわりに
マレーシアでは日本のように手とり足とり教えてはくれないので、わからないことがあれば聞くに限ります。
出産準備教室は各病院または日本人会で定期的に開催しているので、タイミングが合えば参加するといいと思います。
また、無痛分娩で出産予定の方は、ムダに我慢せず早めにドクターを呼ぶことをおすすめします!
これから病院&ドクターを探す方はSuniさんのエントリがとても参考になります。
チェックしてみてください↓
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
▼マレーシアの出生手続きについてはこちらからどうぞ
それではまた!
ランキングに参加しています。応援していただけると励みになります!
ありがとうございます!